あとは、オレは「オレ自身ってなんなんだろう?」ということが知りたくて、自分との対話をずっと続けているんだけど、その延長線上で他人のことも見ています。つまり“全員がオレ”だと思ってる。環境が違えば、オレも目の前にいるこの人みたいな性格になっていたかもしれないと考えることで、オレの場合、相手のことも尊重できるようになるんです。
人はなんでいっしょにあそぶの?(小2・女子)
-
日本人初・ルーマニア語の小説家
済東鉄腸さん
-
『1歳で両親に捨てられた僕が湘南でラジオDJになった話』著者
DJ・HAGGYさん
-
障害福祉施設『スウィング』代表
木ノ戸昌幸さん
-
環境活動家
露木しいなさん
-
モデル・タレント
滝沢カレンさん
-
作家
町田康さん
-
写真家
浅田政志さん
-
特定非営利活動法人NGO日本アフリカ国際開発(JANIDA)代表理事
Bukenya Abubakarさん
1992年千葉県市川市生まれ。映画ライターとして活動後、引きこもり生活の中で東ヨーロッパの映画にのめりこみ、ルーマニアを中心とする東ヨーロッパ文化に熱中する。その後ルーマニア語で小説や詩を書き続け、現地でも作家として地位を確立している。著書『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話』(左右社)は、夢を叶えためのヒントと、学ぶことの楽しさがモーレツに伝わってくる、なにか新しいことを始めたくなるパワーをもらえる一冊。
A
自分と似た部分を持つ人とつながるっておもしろい
あとは、オレは「オレ自身ってなんなんだろう?」ということが知りたくて、自分との対話をずっと続けているんだけど、その延長線上で他人のことも見ています。つまり“全員がオレ”だと思ってる。環境が違えば、オレも目の前にいるこの人みたいな性格になっていたかもしれないと考えることで、オレの場合、相手のことも尊重できるようになるんです。
取材・文/Questionary編集部
DJ・HAGGY(本名:萩原浩一/はぎわらひろかず) ラジオDJ・教師
湘南出身・在住。物心ついた頃から親と離れて暮らす。小学校5年生の頃、京都で入院した病院でラジオの魅力に目覚め、ラジオDJになる夢を抱く。高校卒業後、厚生事務官として厚生省精神科神経科療養所や国立小児病院で働きながら、大学にも通う。卒業後はご縁あって教師(公立中学校、私立中学校高等学校、学習塾&予備校勤務)の道へ。平成8年4月28日、レディオ湘南にてDJ・HAGGYとしてスタートした朝の番組は、24年間、6000回以上の放送回数を重ね、土日以外は朝3時起きの生活を続ける。現在もお世話になった地元への恩返しの気持ちを込めて、数多くの親善大使やアンバサダーを務めている。また、多摩大学湘南キャンパス・グローバルスタディーズ学部グローバルスタディーズ学科と、目白大学新宿キャンパス・メディア学部メディア学科の非常勤講師も務める。著書に『1歳で両親に捨てられた僕が湘南でラジオDJになった話』(文芸社)。HP:https://www.djhaggy.com
A
みんなで遊ぶほうが楽しいからじゃないかな
それはひとりで遊ぶよりみんなで遊ぶほうが楽しいからじゃないかな。
そもそも学校は、集団生活を学ぶところ。
勉強するかしないかは、自分の勝手だし、やらなくても自分が困るだけ。
だけど掃除しないとか、挨拶しないとか、みんなと協力しないとかになると、みんなに迷惑がかかる。集団生活ってそういうもの。
それは、大人になっても同じです。
取材・文/Questionary編集部
DJ・HAGGY(本名:萩原浩一/はぎわらひろかず) ラジオDJ・教師
湘南出身・在住。物心ついた頃から親と離れて暮らす。小学校5年生の頃、京都で入院した病院でラジオの魅力に目覚め、ラジオDJになる夢を抱く。高校卒業後、厚生事務官として厚生省精神科神経科療養所や国立小児病院で働きながら、大学にも通う。卒業後はご縁あって教師(公立中学校、私立中学校高等学校、学習塾&予備校勤務)の道へ。平成8年4月28日、レディオ湘南にてDJ・HAGGYとしてスタートした朝の番組は、24年間、6000回以上の放送回数を重ね、土日以外は朝3時起きの生活を続ける。現在もお世話になった地元への恩返しの気持ちを込めて、数多くの親善大使やアンバサダーを務めている。また、多摩大学湘南キャンパス・グローバルスタディーズ学部グローバルスタディーズ学科と、目白大学新宿キャンパス・メディア学部メディア学科の非常勤講師も務める。著書に『1歳で両親に捨てられた僕が湘南でラジオDJになった話』(文芸社)。HP:https://www.djhaggy.com
1977年、愛媛県生まれ。立命館大学文学部卒。引きこもり支援NPO、演劇、遺跡発掘、福祉施設等の活動・職を経て、2006年、京都・上賀茂に障害福祉施設『スウィング』を設立。絵や詩やコラージュなどの芸術創作活動『オレたちひょうげん族』、全身ブルーの戦隊ヒーローに扮して行う清掃活動『ゴミコロリ』、ヘンタイ的な記憶力を駆使した京都人力交通案内『アナタの行き先、教えます』などの創造的実践を展開中。著書に『まともがゆれる 常識をやめる「スウィング」の実験』(朝日出版社)。
A
人それぞれなんだなあと思います
絵を描くことや詩を書くこと(芸術創作活動『オレたちひょうげん族』)、ゴミを拾うこと(全身ブルーの戦隊ヒーローになって行う清掃活動『ゴミコロリ』)など、僕たちは人に頼まれてないことばかりやっているんだけど、勝手にやっているだけのことも、自分が好きでやっているはずのことも、どんどん義務化していくというか、やらなければいけないことに変わっていくんですね。
だから、「別にやらなくてもいいことをやらなくてもいい日」というのが、月に一日あるんです。
その日は自由に時間を使えるんですけど、そういう中でも、ふだん通りのことをひとりでやっている人もいれば、何人かで遊ぶ人もいて、人それぞれなんだなあと思いますね。
だから、無理してみんなと仲良くする必要はなくて、自分が一緒にいたい人と、どんどん一緒にいればいいと思います。
そうやって仲間を見つけて、自分の安全圏を広げていってください。
取材・文/Questionary編集部
2001年1月18日生まれ。神奈川県出身。高校時代はインドネシアのバリ島にあるグリーンスクールへ留学。2019年9月、慶應義塾大学環境情報学部に入学。 現在、気候変動の問題を子どもたちに伝えるため大学を休学し、環境活動家として活動中(全国の小中高大学約220校、3万人に講演)。また、日本初、国際基準コスモスオーガニック認証を取得したリップSHIINA organicをプロデュース。環境問題の解決策を紹介しているリールは小学生が見てもわかりやすいものばかり。Instagram:@shiina.co
A
みんな誰かといっしょにいたい
さみしいんだよね、みんな。誰かといっしょにいたいんですよね。
だって「私はひとりでもいい」って言う人も、もしこの世界にひとりも人間がいなくなったら、絶対に悲しいはずです。
やっぱり人間は、人間の温かみが欲しいんだと思います。
取材・文/Questionary編集部
1992年5月13日生まれ。東京都出身。2008年モデルデビュー。雑誌『Oggi』の専属モデルとして活躍する一方、バラエティ番組への出演、女優活動、また映画『君たちはどう生きるか』や『窓ぎわのトットちゃん』で声優を務めるなど、幅広く活躍。著書に、自身のレシピをユーモアな語り口でまとめ20万部を突破した料理本『カレンの台所』(サンクチュアリ出版)、名作のタイトルと少しのヒントを元にオリジナルの物語を綴った『馴染み知らずの物語』(ハヤカワ新書)。どちらも見たことのないような新しい言葉、表現に出会える、世界に対する視野が広がる一冊。
A
想像もしなかったことを教えてくれる時があるから。
人といっしょにいると、現実に引き戻されたり、夢から叩き起こされたりするような気分になる時があるけど、想像もしなかったことを教えてくれるときもあるから、楽しさがふくらみますよね。
だからじゃないかな。私はやっぱり人が好きです。
取材・文/Questionary編集部
1992年5月13日生まれ。東京都出身。2008年モデルデビュー。雑誌『Oggi』の専属モデルとして活躍する一方、バラエティ番組への出演、女優活動、また映画『君たちはどう生きるか』や『窓ぎわのトットちゃん』で声優を務めるなど、幅広く活躍。著書に、自身のレシピをユーモアな語り口でまとめ20万部を突破した料理本『カレンの台所』(サンクチュアリ出版)、名作のタイトルと少しのヒントを元にオリジナルの物語を綴った『馴染み知らずの物語』(ハヤカワ新書)。どちらも見たことのないような新しい言葉、表現に出会える、世界に対する視野が広がる一冊。
1962年大阪府生まれ。『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞、『きれぎれ』で芥川賞、『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、『権現の踊り子』で川端康成文学賞、『告白』で谷崎潤一郎賞、『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞。また『ギケイキ』シリーズ、『男の愛』、『口訳 古事記』、『宇治拾遺物語』など、翻訳と創作の間を行き来する古典の現代語訳は、今も昔も変わらない人間の愛すべき馬鹿馬鹿しさ、どうしようもない人間らしさが詰まった、それぞれに心の底から笑えて、そしてときに喜怒哀楽を超越した感動を味わえる。
A
おもろいかもしれないし、おもろないかもしれない。それがおもろい。
そのほうがおもろいから。
人って何を言うか、何をするかわからないじゃないですか。
人としゃべっていると、そのおかげで別のことを思いつくこともある。
要は、不確実ですよね。
遊びもそれと一緒で、人と一緒に遊んでいたらどうなるかわからない。おもろいかもしれないし、おもろないかもしれない。それがおもろい。
それは、子どもも大人も一緒です。
私の場合、作家の仕事はひとりでやることが多いけど、本を作る時は編集者がいて、本を出したら読者がいます。
だから、例えば原稿を書いて、出版もしないでひとりでそれを読みながらずっとクスクス笑っていられるかといったら、それはできないです。
出版して、世の中の人が読んでくれて、一緒に笑ってくれるというのがあるから、初めておもろいな、良かったなって思います。
だから、誰かに読んでほしいっていう気持ちは、誰かと一緒に遊びたいっていう気持ちと一緒です。
取材・文/Questionary編集部
1979年三重県生まれ。2009年、写真集「浅田家」(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。2010年には初の大型個展、『Tsu Family Land 浅田政志写真展』を三重県立美術館で開催。2020年に著書の『浅田家』、および『アルバムのチカラ』(2015年赤々舎刊)を原案として公開された映画『浅田家!』には、著書の写真からも滲み出ている本来当たり前に大切なこと(ちょっとしたユーモアだったり、誰かを思いやる気持ちだったり)が、家族という形の中で丁寧に描かれている。2020年には「浅田撮影局 まんねん」(青幻舎刊)と「浅田撮影局 せんねん」(赤々舎刊)を発表。新作個展「浅田撮影局」をPARCO MUSEUM TOKYOで開催した。
A
人はやっぱり誰かとつながりたい
僕も、家族写真を自分の家族4人で撮ってきて、作品として発表していますけど、それは半分趣味というか、遊びですよね。
つき合ってくれた家族には本当に感謝なんですけど、ひとりでではなく家族みんなで写真を楽しめたことが、今では一番の宝物です。
それってご飯も一緒で、ひとりで食べるより誰がと一緒に食べて「おいしいね」って言えたほうが絶対おいしいじゃないですか。
綺麗な景色も、ひとりで見ていいなって思うより、好きな人と一緒に観たほうが、もっときれいに感じると思うんですよね。
写真て、本来はひとりで遊んでいるようなものです。だけど、結局誰かに見てもらいたかったりもするわけです。
ひとりで遊んでいるんだけども、その先にはやっぱり誰かとつながりたいという、これはもう人間の心情ですよね。ひとりじゃ生きていけないってことですよ。遊ぶにしても勉強するにしても、何をするにしてもひとりでは生きていけない。
例えば、洋服ひとつにしても、企画する人がいてデザイナーがいて運ぶ人がいて売る人もいて、数え切れないほどの人が関わっているわけですよね。
だからパッと見た景色の中にも、何百人何千人っていう人が関わっているわけで、質問をくれたあなたも、これからずっといろいろな人と一緒にやっていくんだと思いますよ。
取材・文/Questionary編集部
1979年三重県生まれ。2009年、写真集「浅田家」(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。2010年には初の大型個展、『Tsu Family Land 浅田政志写真展』を三重県立美術館で開催。2020年に著書の『浅田家』、および『アルバムのチカラ』(2015年赤々舎刊)を原案として公開された映画『浅田家!』には、著書の写真からも滲み出ている本来当たり前に大切なこと(ちょっとしたユーモアだったり、誰かを思いやる気持ちだったり)が、家族という形の中で丁寧に描かれている。2020年には「浅田撮影局 まんねん」(青幻舎刊)と「浅田撮影局 せんねん」(赤々舎刊)を発表。新作個展「浅田撮影局」をPARCO MUSEUM TOKYOで開催した。
特定非営利活動法人NGO日本アフリカ国際開発(略称JANIDA)代表理事。日本人有志と協力をしてアフリカの地域社会に影響を及ぼしている気候変動、自然災害、飢餓、貧困などの解決に取り組んでいる。現在、日本に来て6年。
A
同じ興味を持っている者同士が集まるから
サッカーだったり、バレーボールだったり、対戦ゲームだったり、ひとりじゃできないよね。同じ興味を持っている者同士が集まるからじゃないかな。
ウガンダでも体育の授業があって、プレイグラウンドでみんなで走ったり、踊ったり、サッカーをしたりしてる。
あとは、自然が近くにたくさんあるから、岩や茂みを使ってかくれんぼする子たちもいるよ。
取材・文/Questionary編集部
特定非営利活動法人NGO日本アフリカ国際開発(略称JANIDA)代表理事。日本人有志と協力をしてアフリカの地域社会に影響を及ぼしている気候変動、自然災害、飢餓、貧困などの解決に取り組んでいる。現在、日本に来て6年。
なんで山の上にいつも雪があるのかな 記事一覧 悲しい気持ちとか大好きっていう気持ちとか、時間がたつと忘れちゃうのはなんでだろう?