6歳くらいになると、たとえば時間をかけておもちゃをくみ立てられたり、パズルができあがったりしたとき、すごくうれしいでしょ。 すぐできたものと、長い時間かけてできたものとでは、その思いの大きさが違うと思うんですよ。その思いの大きさで、感動の大きさもまた、違うと私は思うな。
今も畑で虫たちを見ていると、虫同士がお互い食べたり食べられたりしてるわけですよ。例えば、害虫と言われるアブラムシいるでしょ。その近くに、ナメクジみたいな小さな虫がいて、調べたら、それはアブの幼虫だった。で、てんとう虫は、害虫をたくさん食べてくれる良い虫の代表、とみんなが思っているわけ。私はそのとき、一日中その虫たちを見ていたんです。そしたら、てんとう虫はアブラムシを5〜6匹しか食べないのに、アブの幼虫はそこにいたアブラムシを全部食べたの! もうびっくりした。 これを見たときにさ、自然界はなんてうまくできてるんだろうって、感動しました。