いちにちが長いのは、楽しいことをたくさんしているからだ!
それはとてもよいことだと、ぼくは思う。 だって、いちにちが長ければ、ワクワクドキドキしている時間がたくさんあり、新しいこともたくさん経験できて、楽しいことがたくさんあるということだからね。
たくさんづくしだ。
大人になると、たいていの人は、 「時間が経つのがとても早い」と言う。
なぜなら大人はいろんなことに慣れてしまって、新しいことを発見したり、 ワクワクドキドキすることがあまりなくなってしまうからだ。だからいちにちが平 板(へいばん)で、短い。 それと反対で、いちにちが冒険にみちていて、楽しいできごとや新鮮なおどろきにたくさん出会うことができれば、いちにちは充実して、長くなる。
それは、人生を豊かにするということだね。いちにちが長いというのは、そういうことなのだ。いちにちが長いと感じる人は、でも、子どもばかりではない。ぼくは大人になってから、仕事をしながら、自分の半分くらいの年齢の人 たちといっしょに大学に入って、4年間勉強した。41歳だった。でも、そんな大人でも、その4年間はずっとおどろきに満ち、密度の濃い、とても長い時間に感じた。 子どものころのように、毎日が楽しく、明日が待ち遠しかったんだ。こうやって、時間をとくべつに楽しく、待ち遠しく思うとき、いちにちは長いと感じ、 何歳でも毎日が輝く。きみにも、いつも新しいできごとに目を輝かせ、いちにちがとても長いと感じつづけられる人になってほしい。
でも、ずっとあとになって考えると、そんな時間も、あっという間だったと感じてしまうんだけどね。