Q&A

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Q

いませんそうがおきてるってホント?(5歳・男子)

こたえたおとなたち
  • ピースボート共同代表

    川崎哲さん

  • マサイ族・運転手

    マイケル・エドワード・モレルさん

  • 作家

    町田康さん

プロフィール

川崎哲

ピースボート共同代表

川崎哲(カワサキアキラ)さん

1968年東京都生まれ。ピースボート共同代表。2017年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の国際運営委員・会長。日本平和学会理事。著書に『核兵器はなくせる』(岩波ジュニア新書)、『絵で見てわかる 核兵器禁止条約ってなんだろう?』、『僕の仕事は、世界を平和にすること。』(旬報社)。どれも、世界のできごとと自分とのつながりを考えるきっかけをくれる必読書。2021年、第33回谷本清平和賞を受賞。

A

世界中でたくさん起きています

戦争というのは、国と国の争いのことを言うんだけど、ロシアとウクライナだけでなく、今も世界中でたくさん起きています。
たとえば学校に行くと、だれかを仲間はずれにしてしまったり、小さなことでケンカをしてしまったりすることがあるかもしれません。
それは、相手を怒ったり憎いと思ったりする気持ちからはじまりますよね。
じつは戦争もいっしょ。だから、遠い場所でおこっていることだけど、私たちの毎日とつながっているんです。
そこで大切なのは、なぜ戦争が起きたか、どうしてこんなにひどいことになったのか、そして
どうやって仲直りしたのか、今までにあった戦争の”歴史”を勉強すること。昔の人たちは、
いろんな失敗をしています。その失敗を学ぶことで、今の自分が失敗しないですむんです。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

川崎哲

ピースボート共同代表

川崎哲(カワサキアキラ)さん

1968年東京都生まれ。ピースボート共同代表。2017年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の国際運営委員・会長。日本平和学会理事。著書に『核兵器はなくせる』(岩波ジュニア新書)、『絵で見てわかる 核兵器禁止条約ってなんだろう?』、『僕の仕事は、世界を平和にすること。』(旬報社)。どれも、世界のできごとと自分とのつながりを考えるきっかけをくれる必読書。2021年、第33回谷本清平和賞を受賞。

プロフィール

マイケル・エドワード・モレル

マサイ族・運転手

マイケル・エドワード・モレルさん

マサイ族、1982年タンザニアのアル―シャ生まれ。マサイ族とは、120あるタンザニアの民族のうちのひとつ。垂直に高く飛ぶ「マサイジャンプ」やライオンを狩ることで有名。色鮮やかな「シュカ」という赤い布を身に纏う。以前は遊牧民だったが、現在は観光ガイドをしたり、近隣の国に出稼ぎをしたり、遊牧民のライフスタイルは失われつつある。
マイケルは、4歳と12歳の子供2人と妻の4人でダルエスサラームに住む。出稼ぎのために12年前にマサイの村から都市に移住した。主に外国人たちの運転手の仕事をしながら、定期的に故郷の村に帰省している。本人は12人兄妹のひとり。過去には、サファリのガイドやキリマンジャロ登山のガイドの仕事もしてきた。十分な資金がたまったら村に帰り、大きな家を建てることが目下のゴール。

A

我慢できないから、人間は何かが欲しくなると、ケンかをしてしまうんだ

本当だよ。そして、戦争は残念だけど、なくなることはないと思う。

なぜなら人間はいつも、我慢することができない生き物だから。

我慢できないから、人間は何かが欲しくなると、ケンかをしてしまうんだ。

マサイ族も小さい時からこう教わるんだ。

「相手を大切にし、うやまいなさい。でも、もし悪いことをされたり、マサイの権利をおかすようなことをされたら、それに対しては戦いなさい」と。

だから、悲しいことだけれど、戦争はこれからも続いてしまうだろう。(※タンザニア政府とマサイ族がすむエリアのことで対立をしていて、その話がつづく…)

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

マイケル・エドワード・モレル

マサイ族・運転手

マイケル・エドワード・モレルさん

マサイ族、1982年タンザニアのアル―シャ生まれ。マサイ族とは、120あるタンザニアの民族のうちのひとつ。垂直に高く飛ぶ「マサイジャンプ」やライオンを狩ることで有名。色鮮やかな「シュカ」という赤い布を身に纏う。以前は遊牧民だったが、現在は観光ガイドをしたり、近隣の国に出稼ぎをしたり、遊牧民のライフスタイルは失われつつある。
マイケルは、4歳と12歳の子供2人と妻の4人でダルエスサラームに住む。出稼ぎのために12年前にマサイの村から都市に移住した。主に外国人たちの運転手の仕事をしながら、定期的に故郷の村に帰省している。本人は12人兄妹のひとり。過去には、サファリのガイドやキリマンジャロ登山のガイドの仕事もしてきた。十分な資金がたまったら村に帰り、大きな家を建てることが目下のゴール。

プロフィール

町田康

作家

町田康(マチダコウ)さん

1962年大阪府生まれ。『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞、『きれぎれ』で芥川賞、『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、『権現の踊り子』で川端康成文学賞、『告白』で谷崎潤一郎賞、『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞。また『ギケイキ』シリーズ、『男の愛』、『口訳 古事記』、『宇治拾遺物語』など、翻訳と創作の間を行き来する古典の現代語訳は、今も昔も変わらない人間の愛すべき馬鹿馬鹿しさ、どうしようもない人間らしさが詰まった、それぞれに心の底から笑えて、そしてときに喜怒哀楽を超越した感動を味わえる。

A

それは本当だが、気にしなくて良し。

それは本当だが、気にしなくて良し。
まずは、自分のことをやりましょう。

 

「戦争が起きてるから、こんなことしてる場合じゃない」って思ったら、何もできなくなるから。

 

まず今自分が立ってる場所を基準にして、学校とか、親とか友達とかそういう近いところを大切にしていかんと。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

町田康

作家

町田康(マチダコウ)さん

1962年大阪府生まれ。『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞、『きれぎれ』で芥川賞、『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、『権現の踊り子』で川端康成文学賞、『告白』で谷崎潤一郎賞、『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞。また『ギケイキ』シリーズ、『男の愛』、『口訳 古事記』、『宇治拾遺物語』など、翻訳と創作の間を行き来する古典の現代語訳は、今も昔も変わらない人間の愛すべき馬鹿馬鹿しさ、どうしようもない人間らしさが詰まった、それぞれに心の底から笑えて、そしてときに喜怒哀楽を超越した感動を味わえる。

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