Q&A

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なんでいやなことはながくかんじるの?(8歳・女子)

こたえたおとなたち
  • 農学博士

    稲垣栄洋さん

  • イラストレーター・エッセイスト

    上大岡トメさん

  • 国際協力機構(JICA)国際協力専門員

    平山修一さん

プロフィール

稲垣栄洋

農学博士

稲垣栄洋(いながき・ひでひろ)さん

1968年、静岡県静岡市生まれ。静岡大学大学院教授。農学博士。専門は雑草生態学。『身近な雑草の愉快な生きかた』『雑草と日本人』『生き物が大人になるまで』『手を眺めると、生命の不思議が見えてくる』など、著書は50冊以上。

A

ピンチをのり切ろうと頭がフル回転していると、時間が長く感じる

生きていくうえで、いごこちのいいかんきょうは安心できますよね。でも、いごこちの悪い場所だと、なにかいやな感じがする。

 

 

そういう「いやな感じ」は、動物にとって「どうやって生きのびよう」というサインです。そんなふうにピンチをのり切ろうと頭がフル回転していると、時間が長く感じるんです。

 

 

あと、いやな思い出ってなかなか忘れられませんよね。それは「あぶなかった」「大変だった」ということを、生きのびるために大事なじょうほうだから、のうがのこそうとしているんです。

 

 

 

人間も、もともとは弱い生き物でした。だからこそ、みんなで助け合うようにしんかしてきました。でも、しぜんのせかいの多くは「自分さえよければいい」というせかいです。

たとえば、花は「どうすればみつだけすわれるのではなく、花ふんをはこんでもらえるか」、虫は「できればみつだけもらって花ふんははこびたくない」と考える。花も虫も、自分にとってとくになるように動いています。

 

そんなふうに、おたがいをうまくりようし合うバランスの上でなり立っているんです。

 

 

でも人間は、そこからもう一歩進んで、「だれかのために」と考えるようになりました。自分が少しそんをしても、相手がうれしいと自分もうれしい。

 

そういう気もちが生まれたのは、人間が「助け合う」ことで生きのびてきたからです。

 

 

相手を思いやりながら、自分のことも大切にできる。そんな心をもてるのが、人間のすばらしさだと思います。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2026.09.30

プロフィール

稲垣栄洋

農学博士

稲垣栄洋(いながき・ひでひろ)さん

1968年、静岡県静岡市生まれ。静岡大学大学院教授。農学博士。専門は雑草生態学。『身近な雑草の愉快な生きかた』『雑草と日本人』『生き物が大人になるまで』『手を眺めると、生命の不思議が見えてくる』など、著書は50冊以上。

プロフィール

上大岡トメ

イラストレーター・エッセイスト

上大岡トメ(かみおおおか・とめ)さん

1965年生まれ。イラストレーター、ヨガインストラクター。山口県在住。著書に130万部を突破したベストセラー『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』ほか、「老いる自分をゆるしてあげる。」「マンガで解決 老人ホームは親不孝?」、『日本のふくもの図鑑』(ふくもの隊と共著)、など多数。

A

つまらないときって、何か楽しいことを見おとしているだけ

つまらないんですよね。

 

でも、「つまらない時間」と「好きなことに集中している時間」って、実は表とうらみたいなものだと思うんです。

 

たとえたいくつでも、その中にはきっと小さな楽しみがある。

 

たとえばわたしの場合、つまらないじゅぎょうのときに先生のにがおえをかくと、あっという間に時間がすぎました。

 

つまり、つまらないときって、何か楽しいことを見おとしているだけなんですよね。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2026.09.30

プロフィール

上大岡トメ

イラストレーター・エッセイスト

上大岡トメ(かみおおおか・とめ)さん

1965年生まれ。イラストレーター、ヨガインストラクター。山口県在住。著書に130万部を突破したベストセラー『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』ほか、「老いる自分をゆるしてあげる。」「マンガで解決 老人ホームは親不孝?」、『日本のふくもの図鑑』(ふくもの隊と共著)、など多数。

プロフィール

平山修一

国際協力機構(JICA)国際協力専門員

平山修一(ひらやま・しゅういち)さん

国際協力機構(JICA)国際協力専門員。GNH研究所代表、放送大学教養学部非常勤講師。一級建築士、一級土木施工管理技士。若いころは建設会社に勤務し、日本の高度成長を支えた職人たちから、知識と技術をたたき込まれる。「日本の経験を途上国に生かしたい」と青年海外協力隊へ。任期を終え復職した後、転職し、JICAの技術協力専門家としてブータンに長く関わる。現在「途上国経験を日本に活かす」をモットーとして活躍中。
著書に『現代ブータンを知るための60章 第2版』(明石書店)、『ダワの巡礼―ブータンのある野良犬の物語―』(段々社)、『GNH(国民総幸福』(海象社)ほか。

A

大事なのは「今このしゅんかんを、どんな心ですごすか」

インドネシア語に「ジャム・カレット」という言葉があります。

 

意味は「時間はゴムのようにのびたりちぢんだりする」。つまり、時間というのは人の感じ方しだいで変わるので気にしないという考え方です。

 

たとえば、つらいことをしているときは時間が長く感じますよね。

 

逆に、楽しい時間はあっという間にすぎていく。

 

だから、大事なのは「今このしゅんかんを、どんな心ですごすか」。

 

同じ時間でも、自分の心のスイッチの入れ方ひとつで、長くも短くも感じられる――時間って、そんなふうに人の気持ちで形を変えるものなんだと思います。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2026.09.30

プロフィール

平山修一

国際協力機構(JICA)国際協力専門員

平山修一(ひらやま・しゅういち)さん

国際協力機構(JICA)国際協力専門員。GNH研究所代表、放送大学教養学部非常勤講師。一級建築士、一級土木施工管理技士。若いころは建設会社に勤務し、日本の高度成長を支えた職人たちから、知識と技術をたたき込まれる。「日本の経験を途上国に生かしたい」と青年海外協力隊へ。任期を終え復職した後、転職し、JICAの技術協力専門家としてブータンに長く関わる。現在「途上国経験を日本に活かす」をモットーとして活躍中。
著書に『現代ブータンを知るための60章 第2版』(明石書店)、『ダワの巡礼―ブータンのある野良犬の物語―』(段々社)、『GNH(国民総幸福』(海象社)ほか。

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