誰かを好きになるっていう気持ちがあるから、お父さんとお母さんも出会って、結婚して、あなたが生まれたんですよね。
そして、お父さんやお母さんにも、それぞれ誰かを好きになったおじいちゃんやおばあちゃんがいて、そこからまた命がつながってきた。
つまり、「人を好きになる」という気持ちこそが、ずっと命をつないできたんです。
そして、人の「好き」という気持ちにも、いろんな形があります。 たとえば、異性を好きになれないという人もいるし、同性を好きになる人もいます。 それもすべて「個性」です。
生きものの世界では、必要のない個性はもう生き残っていません。
たとえば「目は二つ」がいいという進化の正解があるなら、三つや四つの目は自然に消えていくようにできている。
だから、今の私たちが持っている個性や遺伝子は、長い時間をかけて生き抜いてきたものなんです。
また、異性を好きになるのは自然なことだけれど、同性を好きになることや、人を好きになれないという気持ちにも、きっとそれぞれ意味がある。生物は「意味のない個性」を生み出さないからです。
実際に、子どもを自分では育てないけれど、兄弟の子どもの面倒を見て助ける、という生きものもいます。そうすることで、種全体としての生き残る力が強くなるんですね。
だから、「人を好きになる」という気持ちは、とても大切なもの。そして、例えそういう気持ちが起きなくても、それはそれで大事な個性です。











