Q&A

Q&A

Q

悲しい気持ちとか大好きっていう気持ちとか、時間がたつと忘れちゃうのはなんでだろう?(小3・女子)

こたえたおとなたち
  • 哲学者

    岸見一郎さん

  • ピースボート共同代表

    川崎哲さん

  • 哲学研究者

    永井玲衣さん

  • 『1歳で両親に捨てられた僕が湘南でラジオDJになった話』著者

    DJ・HAGGYさん

  • 障害福祉施設『スウィング』代表

    木ノ戸昌幸さん

  • 歌人

    俵万智さん

  • 写真家

    浅田政志さん

  • 漫画家

    柴門ふみさん

  • 映画監督

    是枝裕和さん

  • お笑い芸人

    横澤夏子さん

  • ラッパー

    般若さん

プロフィール

岸見一郎

哲学者

岸見一郎(きしみいちろう)さん

書いた本『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え(古賀史健との共著、ダイヤモンド社)はベストセラーになり、世界中で1200万部売れている(2023年7月現在)。他の本に『泣きたい日の人生相談』、『今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる』(講談社)、『ゆっくり学ぶ』(集英社)など。

A

自分で決めていることなんです

悲しい気持ちを持ちつづけていたら生きられないから。忘れるのでなくて、本当は自分でその悲しい気持ちを捨てようと決心しているのです。

 

「楽しかったけど今は楽しくない」っていうことも自分で決めているし、それがダメなわけではありません。

 

小学生のとき、おじいちゃんと弟とおばあちゃんが1年の間につぎつぎに亡くなったのです。 私はとてもかわいがられて、おじいちゃん、おばあちゃん子だったので悲しかったけど、その悲しみの気持ちはいつか消えるのです。

 

大切なのは、悲しいときは、ちゃんと悲しむこと。 そこで無理にかなしいことなんかないというふうに思ってはいけません。ちゃんと悲しんだら、必ず悲しみは消えます。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

岸見一郎

哲学者

岸見一郎(きしみいちろう)さん

書いた本『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え(古賀史健との共著、ダイヤモンド社)はベストセラーになり、世界中で1200万部売れている(2023年7月現在)。他の本に『泣きたい日の人生相談』、『今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる』(講談社)、『ゆっくり学ぶ』(集英社)など。

プロフィール

川崎哲

ピースボート共同代表

川崎哲(カワサキアキラ)さん

1968年東京都生まれ。ピースボート共同代表。2017年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の国際運営委員・会長。日本平和学会理事。著書に『核兵器はなくせる』(岩波ジュニア新書)、『絵で見てわかる 核兵器禁止条約ってなんだろう?』、『僕の仕事は、世界を平和にすること。』(旬報社)。どれも、世界のできごとと自分とのつながりを考えるきっかけをくれる必読書。2021年、第33回谷本清平和賞を受賞。

A

忘れるべきなのか、っていうとそうでもない気がする

難しいなあ。たとえば、傷つけられた人はずっとつらい気持ちが残るけど、傷つけた方は、すぐ忘れちゃうみたいなことはありますよね。
 
でもその「悲しい」とか、「つらい」って思った気持ちを忘れるべきなのか、っていうとそうでもない気がして。
 
 
これは広島の被爆者・サーロー節子さんから聞いたことなんですけど、「自分は怒ってるのよ」とよくおっしゃるんです。「この怒りはとっても大事なのよ」って。
だから、広島の原爆から78年がたって、彼女は今91歳になりますけど、まだ怒っていて、その怒りを誇りに思っている。そしてそれが、もっと社会をよくしていこうという行動につながっている。
 
だから、「悲しい」とか「つらい」っていう気持ちも、ときには大事にしていいんじゃないかなって思います。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

川崎哲

ピースボート共同代表

川崎哲(カワサキアキラ)さん

1968年東京都生まれ。ピースボート共同代表。2017年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の国際運営委員・会長。日本平和学会理事。著書に『核兵器はなくせる』(岩波ジュニア新書)、『絵で見てわかる 核兵器禁止条約ってなんだろう?』、『僕の仕事は、世界を平和にすること。』(旬報社)。どれも、世界のできごとと自分とのつながりを考えるきっかけをくれる必読書。2021年、第33回谷本清平和賞を受賞。

プロフィール

永井玲衣

哲学研究者

永井玲衣(ナガイレイ)さん

1991年東京都生まれ。学校、企業、寺社、美術館、自治体などで哲学対話を幅広く行なっている。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。哲学とは、問うこと。あらゆる問いが、誰かがいることで練り上げられていく”哲学対話”の様子や、日常のささやかなエピソードが描かれた、“考える”ことの大切さと美しさを思い出させてくれる。

A

どっちの“忘れる”なんだろう

忘れる=無くなるってことなのかな? この問いは、あったことは覚えているけどその中身を忘れちゃうってことなのか、そもそもそんなことは全部消えちゃうってことなのか、 どっちなのかなあというのは気になります。
 
 
そもそも、“大好き”とか”悲しい”と言う気持ちを、保存しておくことってできるのかな? 例えば私は本を出しているので、言葉を尽くしてそのときそのときの自分の気持ちを書いています。つまり、私がその気持ちを忘れても、本が保存してくれている。 そういうことだったら、満足できるのかなあ。
 
 
この問いは、感情が自分と離れて動いているみたいな感じがおもしろいですね。 勝手に“悲しい”がどこかへ行ったり、またやってきたりしているような、自分の気持ちなのにまるで自分がコントロールできないものみたいで。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

永井玲衣

哲学研究者

永井玲衣(ナガイレイ)さん

1991年東京都生まれ。学校、企業、寺社、美術館、自治体などで哲学対話を幅広く行なっている。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。哲学とは、問うこと。あらゆる問いが、誰かがいることで練り上げられていく”哲学対話”の様子や、日常のささやかなエピソードが描かれた、“考える”ことの大切さと美しさを思い出させてくれる。

プロフィール

DJ・HAGGY

『1歳で両親に捨てられた僕が湘南でラジオDJになった話』著者

DJ・HAGGY(ディージェイ・ハギー)さん

DJ・HAGGY(本名:萩原浩一/はぎわらひろかず) ラジオDJ・教師
湘南出身・在住。物心ついた頃から親と離れて暮らす。小学校5年生の頃、京都で入院した病院でラジオの魅力に目覚め、ラジオDJになる夢を抱く。高校卒業後、厚生事務官として厚生省精神科神経科療養所や国立小児病院で働きながら、大学にも通う。卒業後はご縁あって教師(公立中学校、私立中学校高等学校、学習塾&予備校勤務)の道へ。平成8年4月28日、レディオ湘南にてDJ・HAGGYとしてスタートした朝の番組は、24年間、6000回以上の放送回数を重ね、土日以外は朝3時起きの生活を続ける。現在もお世話になった地元への恩返しの気持ちを込めて、数多くの親善大使やアンバサダーを務めている。また、多摩大学湘南キャンパス・グローバルスタディーズ学部グローバルスタディーズ学科と、目白大学新宿キャンパス・メディア学部メディア学科の非常勤講師も務める。著書に『1歳で両親に捨てられた僕が湘南でラジオDJになった話』(文芸社)。HP:https://www.djhaggy.com

A

ちょっと経ってから思い出すこともあるよ

ほかに楽しいこととか、好きなこととか、新しい友達がいっぱいできるからじゃないかな。

 

だから悪いことじゃないし、ちょっと経ってから思い出すこともあるよ、それがまた楽しいから。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

DJ・HAGGY

『1歳で両親に捨てられた僕が湘南でラジオDJになった話』著者

DJ・HAGGY(ディージェイ・ハギー)さん

DJ・HAGGY(本名:萩原浩一/はぎわらひろかず) ラジオDJ・教師
湘南出身・在住。物心ついた頃から親と離れて暮らす。小学校5年生の頃、京都で入院した病院でラジオの魅力に目覚め、ラジオDJになる夢を抱く。高校卒業後、厚生事務官として厚生省精神科神経科療養所や国立小児病院で働きながら、大学にも通う。卒業後はご縁あって教師(公立中学校、私立中学校高等学校、学習塾&予備校勤務)の道へ。平成8年4月28日、レディオ湘南にてDJ・HAGGYとしてスタートした朝の番組は、24年間、6000回以上の放送回数を重ね、土日以外は朝3時起きの生活を続ける。現在もお世話になった地元への恩返しの気持ちを込めて、数多くの親善大使やアンバサダーを務めている。また、多摩大学湘南キャンパス・グローバルスタディーズ学部グローバルスタディーズ学科と、目白大学新宿キャンパス・メディア学部メディア学科の非常勤講師も務める。著書に『1歳で両親に捨てられた僕が湘南でラジオDJになった話』(文芸社)。HP:https://www.djhaggy.com

プロフィール

木ノ戸昌幸

障害福祉施設『スウィング』代表

木ノ戸昌幸(キノトマサユキ)さん

1977年、愛媛県生まれ。立命館大学文学部卒。引きこもり支援NPO、演劇、遺跡発掘、福祉施設等の活動・職を経て、2006年、京都・上賀茂に障害福祉施設『スウィング』を設立。絵や詩やコラージュなどの芸術創作活動『オレたちひょうげん族』、全身ブルーの戦隊ヒーローに扮して行う清掃活動『ゴミコロリ』、ヘンタイ的な記憶力を駆使した京都人力交通案内『アナタの行き先、教えます』などの創造的実践を展開中。著書に『まともがゆれる 常識をやめる「スウィング」の実験』(朝日出版社)。

A

“その人とどう向き合うか”ということが、実は“僕たちがどう生きるか”、ということ

『スウィング』にいると毎日がジェットコースターみたいで、常に新たななにかに直面しているので、忘れるというか、いろいろなことがすぐ頭の後ろの方に行っちゃう感じですね。

 

いつ死ぬかわからない人たちと一緒にいると、そりゃ毎日がジェットコースターみたいになります。

 

向井久夫(むかいひさお)さんという、『スウィング』の利用者の方が、このあいだ63歳で亡くなったんですよ。

 

精神科入院歴10年、過酷な時間を生き抜いて、「風邪がなかなか治らないですね」と心配すれば「治す気がないからね」と笑ったり、15時ごろに『スウィング』に出勤して15時半には帰ったり、おちょこに注いだワイン片手に詩を書いたり、そんなマイペースすぎる日常を送るおじさんでした。

 

亡くなるまでの一ヵ月半ぐらいは、向井さんをいい形で送れるかに注力した日々だったんですね。

 

ずっとガンだったんですけども、もう退院できないとわかって、向井さんを一人にしないように代わる代わるお見舞いに行ったり、『スウィング』の施設中を、向井さんの詩で埋め尽くすという大展覧会をやったり。

 

こうやって、“その人とどう向き合うか”ということが、実は“僕たちがどう生きるか”、ということでもあるし、あるいは”僕たちがどう死ぬか”、ということでもありますから。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

木ノ戸昌幸

障害福祉施設『スウィング』代表

木ノ戸昌幸(キノトマサユキ)さん

1977年、愛媛県生まれ。立命館大学文学部卒。引きこもり支援NPO、演劇、遺跡発掘、福祉施設等の活動・職を経て、2006年、京都・上賀茂に障害福祉施設『スウィング』を設立。絵や詩やコラージュなどの芸術創作活動『オレたちひょうげん族』、全身ブルーの戦隊ヒーローに扮して行う清掃活動『ゴミコロリ』、ヘンタイ的な記憶力を駆使した京都人力交通案内『アナタの行き先、教えます』などの創造的実践を展開中。著書に『まともがゆれる 常識をやめる「スウィング」の実験』(朝日出版社)。

プロフィール

俵万智

歌人

俵万智(タワラマチ)さん

1962年大阪府生まれ。1987年、第1歌集『サラダ記念日』を刊行し、第32回現代歌人協会賞を受賞。歌集に『チョコレート革命』『プーさんの鼻』(第11回若山牧水賞)『アボガドの種』など。中でも『たんぽぽの日々』『未来のサイズ』は、著者の子育てを通して見えた日常の心の揺れを、見事に言葉の連なりで掬い取ったたくさんの歌が収められた一冊。

A

なにもかも覚えていたらしんどい

「忘れる」って、大事な心の働きのひとつ。

なにもかも覚えていたらしんどいから、忘れるようにできているんじゃないかな。

 

それと同時に、心は「思い出す」ということもできるので、本当に大切なことは忘れっぱなしにならなくて、また大事なときに思い出せるので安心してください。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

俵万智

歌人

俵万智(タワラマチ)さん

1962年大阪府生まれ。1987年、第1歌集『サラダ記念日』を刊行し、第32回現代歌人協会賞を受賞。歌集に『チョコレート革命』『プーさんの鼻』(第11回若山牧水賞)『アボガドの種』など。中でも『たんぽぽの日々』『未来のサイズ』は、著者の子育てを通して見えた日常の心の揺れを、見事に言葉の連なりで掬い取ったたくさんの歌が収められた一冊。

プロフィール

浅田政志

写真家

浅田政志(アサダマサシ)さん

1979年三重県生まれ。2009年、写真集「浅田家」(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。2010年には初の大型個展、『Tsu Family Land 浅田政志写真展』を三重県立美術館で開催。2020年に著書の『浅田家』、および『アルバムのチカラ』(2015年赤々舎刊)を原案として公開された映画『浅田家!』には、著書の写真からも滲み出ている本来当たり前に大切なこと(ちょっとしたユーモアだったり、誰かを思いやる気持ちだったり)が、家族という形の中で丁寧に描かれている。2020年には「浅田撮影局 まんねん」(青幻舎刊)と「浅田撮影局 せんねん」(赤々舎刊)を発表。新作個展「浅田撮影局」をPARCO MUSEUM TOKYOで開催した。

A

ふとした瞬間に思い出せることってあると思います

確かに気持ちって、常に変わっていきますよね。

 

だけど、基本的には忘れていないと思うんです。記憶としては、たぶんなくなっていない。普通に生活するために必要な記憶と、生活するためにとくに必要ではない記憶があるじゃないですか。その生活に重要な記憶だけをまずは優先して引き出そうとするので、忘れているように思うんですよ。

 

だけど、ある写真を見たら、パッと何かを思い出したり、ある匂いをかいたら何かの景色を思い出したりすることって、ありますよね。

 

僕、昔一度交通事故にあったときに、人生が走馬灯のようにスローモーションで蘇ったんです。で、ある講演会を聞いたときに、兵士が撃たれるときや、ビルから飛び降りるとき、人間は一生分の夢を見ることがあって、それは記憶をつかさどる部分が、そういう瞬間になるとガバッと開く不思議な現象なんですって。

 

だから、記憶ってなくなっているように思うけど、ふとした瞬間に思い出せることもあると思います。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

浅田政志

写真家

浅田政志(アサダマサシ)さん

1979年三重県生まれ。2009年、写真集「浅田家」(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。2010年には初の大型個展、『Tsu Family Land 浅田政志写真展』を三重県立美術館で開催。2020年に著書の『浅田家』、および『アルバムのチカラ』(2015年赤々舎刊)を原案として公開された映画『浅田家!』には、著書の写真からも滲み出ている本来当たり前に大切なこと(ちょっとしたユーモアだったり、誰かを思いやる気持ちだったり)が、家族という形の中で丁寧に描かれている。2020年には「浅田撮影局 まんねん」(青幻舎刊)と「浅田撮影局 せんねん」(赤々舎刊)を発表。新作個展「浅田撮影局」をPARCO MUSEUM TOKYOで開催した。

プロフィール

柴門ふみ

漫画家

柴門ふみ(サイモンフミ)さん

1957年生まれ。1979年漫画家デビュー。『P.S. 元気です、俊平』で、『第7回講談社漫画賞』一般部門を受賞。『家族の食卓』『あすなろ白書』で、『第37回小学館漫画賞』青年一般部門を受賞。『東京ラブストーリー』『恋する母たち』などヒット作品多数。エッセイに『おとなのたしなみ』『老いては夫を従え』など。

A

他の気持ちがはいってくるから

他の気持ちが入ってきて、それに気を取られてしまうからじゃないかな。

 

例えば、すごく悲しいときでも、お腹がすくとお腹がすいた方の気持ちが勝っちゃうことってありませんか?

 

美味しいパンやケーキを食べているうちに、そのおいしい気持ちがもっとふくらんで、悲しい気持ちがどこかに行ってしまうんだと思います。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

柴門ふみ

漫画家

柴門ふみ(サイモンフミ)さん

1957年生まれ。1979年漫画家デビュー。『P.S. 元気です、俊平』で、『第7回講談社漫画賞』一般部門を受賞。『家族の食卓』『あすなろ白書』で、『第37回小学館漫画賞』青年一般部門を受賞。『東京ラブストーリー』『恋する母たち』などヒット作品多数。エッセイに『おとなのたしなみ』『老いては夫を従え』など。

プロフィール

是枝裕和

映画監督

是枝裕和(コレエダ・ヒロカズ)さん

1962年東京都生まれ。1995年に映画『幻の光』で長編監督デビュー。2018年公開の『万引き家族』では、カンヌ国際映画祭 において最高賞のパルムドールを受賞。2019年の『真実』では海外キャスト・スタッフとの本格的な映画制作に挑戦。2022年には初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』で、第75回カンヌ国際映画祭のエキュメニカル審査員賞を受賞。さらに2023年の『怪物』は、第76回カンヌ国際映画祭 で脚本賞(坂元裕二氏)とクイア・パルム賞のダブル受賞を果たすなど、世界的にも高い評価を受けている。家族や人間関係を繊細に描く作品で知られ、現在は、綾瀬はるかさんと大悟さん(千鳥)が出演する最新作『箱の中の羊』が公開中。息子を亡くした夫婦が、息子の姿をしたヒューマノイドと暮らしながら、「家族とは何か」を問い直していく物語。

A

新しい「大好き」が入ってくるため

悲しい気持ちや、大好きだった気持ちを忘れてしまうのは、新しい「大好き」が入ってくるためですよ。

 

 

でも、本当は忘れてしまっているわけじゃないと思うんです。その気持ちはどこかに残っていて、少しずつ積み重なっているんじゃないでしょうか。

 

だから、「忘れちゃった」と思っても大丈夫です。

 

それに、年を取ると今度は覚えていたくても覚えていられなくなりますからね(笑)。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

是枝裕和

映画監督

是枝裕和(コレエダ・ヒロカズ)さん

1962年東京都生まれ。1995年に映画『幻の光』で長編監督デビュー。2018年公開の『万引き家族』では、カンヌ国際映画祭 において最高賞のパルムドールを受賞。2019年の『真実』では海外キャスト・スタッフとの本格的な映画制作に挑戦。2022年には初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』で、第75回カンヌ国際映画祭のエキュメニカル審査員賞を受賞。さらに2023年の『怪物』は、第76回カンヌ国際映画祭 で脚本賞(坂元裕二氏)とクイア・パルム賞のダブル受賞を果たすなど、世界的にも高い評価を受けている。家族や人間関係を繊細に描く作品で知られ、現在は、綾瀬はるかさんと大悟さん(千鳥)が出演する最新作『箱の中の羊』が公開中。息子を亡くした夫婦が、息子の姿をしたヒューマノイドと暮らしながら、「家族とは何か」を問い直していく物語。

プロフィール

横澤夏子

お笑い芸人

横澤夏子(よこさわ・なつこ)さん

1990年生まれ、新潟県出身のピン芸人。『R-1ぐらんぷり』では2016年から2年連続で決勝進出を果たす。『女芸人No.1決定戦 THE W』では2018年に準優勝。さらに2023年冬に開催された『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』では優勝を飾った。プライベートでは2017年に一般男性と結婚し、三児の母。『夫が寝たあとに』(テレビ朝日)では、藤本美貴とダブルMCを務めている。NHK朝の連続ドラマ小説『風、薫る』にも出演中。また、三姉妹の母として奮闘する日々をつづった子育てエッセイ『ドタバタ子育て大作戦 三姉妹のれんらくちょう』(オレンジページ)では、喜びや戸惑い、紆余曲折も含めたリアルな毎日が率直に描かれている。

A

(舞台上で)どんだけスベっても、忘れることができる素晴らしさ

人生の次のページに進んだってことなんですね。

 

 

確かに、悲しい気持ちも、大好きな気持ちも、ずっと同じではないですよね。でも、その気持ちが消えちゃったということは、その間にまた新しく大好きな人ができたり、悲しいことが起きたりして、思い出のページがアルバムにどんどん増えているってことなんです。

 

 

だから、それは決して悲しいことでも、自分を責めることでもありません。

 

 

忘れたんじゃなくて、ただ奥の部屋にしまってあるだけ。ふとした瞬間にパッと思い出すこともありますから。

 

 

それと、以前ハリセンボンの春菜さんが、「忘れることができることの素晴らしさ」を教えてくれて。

 

 

「(舞台上で)どんだけスベっても、忘れることってできるんだよ」って。

 

 

もちろん、反省することは反省しなきゃいけない。でも、嫌なことがあって、「いずれ忘れるんだ」って思えると、その嫌なことが意外とどうでもよく思えたりするんですよね。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

横澤夏子

お笑い芸人

横澤夏子(よこさわ・なつこ)さん

1990年生まれ、新潟県出身のピン芸人。『R-1ぐらんぷり』では2016年から2年連続で決勝進出を果たす。『女芸人No.1決定戦 THE W』では2018年に準優勝。さらに2023年冬に開催された『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』では優勝を飾った。プライベートでは2017年に一般男性と結婚し、三児の母。『夫が寝たあとに』(テレビ朝日)では、藤本美貴とダブルMCを務めている。NHK朝の連続ドラマ小説『風、薫る』にも出演中。また、三姉妹の母として奮闘する日々をつづった子育てエッセイ『ドタバタ子育て大作戦 三姉妹のれんらくちょう』(オレンジページ)では、喜びや戸惑い、紆余曲折も含めたリアルな毎日が率直に描かれている。

プロフィール

般若

ラッパー

般若(ハンニャ)さん

1978年生まれ。95年から活動を開始し、俳優としても活躍の場を拡げる。2019年に日本武道館でのワンマンライブを開催。2024年8月14日に開催されたMCバトル大会「BATTLE SUMMIT Ⅱ」で優勝し、その優勝賞金2000万円の全額を子どもたちのために寄付すると宣言。その全額を投じて水に困っているカンボジアの地に井戸を掘った。その一部始終を綴った著書『般若、井戸を掘る』(流星舎刊)は、「HIPHOP の核にあるのは『助け合い』である」という冒頭の言葉から始まり、「もし闘うのなら次世代の担う子どもたちのために、弱い人たちのために闘いたい」というメッセージは深く心に残る。般若というひとりの人間の嘘のない生き方と、それを貫くために負ってきた数々の傷に、どこかで必ず共感と感銘を覚えずにはいられない一冊。現在、通算16枚目のニューアルバム『2000%HIPHOP』が好評発売中。全国ツアー「般若 2000%HIPHOP LIVE TOUR 2026」が8月30日(仙台)から10月24日(東京・LINE CUBE SHIBUYA)まで全国5都市で開催。

A

オレはいろんなことを忘れられない。

悲しい気持ちを忘れられるんだったら、それはそれでいいことだと思うよ。

 

 

大好きっていう気持ちも忘れちゃうか、でもいいんじゃない? 大好きっていう感情そのものを忘れているわけじゃないから。

 

 

忘れたほうが、人生は絶対に楽なんだよ。

 

 

でも、オレはいろんなことを忘れられない。

 

 

人のことを許せないままだったり、それを突然思い出したり。

 

 

小学校の時にいじめられた経験も、忘れていない。

 

 

今は、昔よりまわりの環境も良くなったし、お金も稼げるようになった。

 

 

だけど、うまくいかなかった頃の自分の気持ちは、忘れちゃダメだって思う。

 

 

思い出すと嫌な気分になることもあるけど、自分の心のいちばん底にある気持ちと向き合う時間は、つくったほうがいいって思っています。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.17

プロフィール

般若

ラッパー

般若(ハンニャ)さん

1978年生まれ。95年から活動を開始し、俳優としても活躍の場を拡げる。2019年に日本武道館でのワンマンライブを開催。2024年8月14日に開催されたMCバトル大会「BATTLE SUMMIT Ⅱ」で優勝し、その優勝賞金2000万円の全額を子どもたちのために寄付すると宣言。その全額を投じて水に困っているカンボジアの地に井戸を掘った。その一部始終を綴った著書『般若、井戸を掘る』(流星舎刊)は、「HIPHOP の核にあるのは『助け合い』である」という冒頭の言葉から始まり、「もし闘うのなら次世代の担う子どもたちのために、弱い人たちのために闘いたい」というメッセージは深く心に残る。般若というひとりの人間の嘘のない生き方と、それを貫くために負ってきた数々の傷に、どこかで必ず共感と感銘を覚えずにはいられない一冊。現在、通算16枚目のニューアルバム『2000%HIPHOP』が好評発売中。全国ツアー「般若 2000%HIPHOP LIVE TOUR 2026」が8月30日(仙台)から10月24日(東京・LINE CUBE SHIBUYA)まで全国5都市で開催。

人はなんでいっしょにあそぶの? 記事一覧 なんで人間は水を飲まないと死んじゃうの?