生きていくうえで、いごこちのいいかんきょうは安心できますよね。でも、いごこちの悪い場所だと、なにかいやな感じがする。
そういう「いやな感じ」は、動物にとって「どうやって生きのびよう」というサインです。そんなふうにピンチをのり切ろうと頭がフル回転していると、時間が長く感じるんです。
あと、いやな思い出ってなかなか忘れられませんよね。それは「あぶなかった」「大変だった」ということを、生きのびるために大事なじょうほうだから、のうがのこそうとしているんです。
人間も、もともとは弱い生き物でした。だからこそ、みんなで助け合うようにしんかしてきました。でも、しぜんのせかいの多くは「自分さえよければいい」というせかいです。
たとえば、花は「どうすればみつだけすわれるのではなく、花ふんをはこんでもらえるか」、虫は「できればみつだけもらって花ふんははこびたくない」と考える。花も虫も、自分にとってとくになるように動いています。
そんなふうに、おたがいをうまくりようし合うバランスの上でなり立っているんです。
でも人間は、そこからもう一歩進んで、「だれかのために」と考えるようになりました。自分が少しそんをしても、相手がうれしいと自分もうれしい。
そういう気もちが生まれたのは、人間が「助け合う」ことで生きのびてきたからです。
相手を思いやりながら、自分のことも大切にできる。そんな心をもてるのが、人間のすばらしさだと思います。











