「コツコツやるとむくわれる」
今でもよく覚えているのが、幼稚園でグループ作業をしているとき「トイレに行きたい」って言えなかったんですよね。だからしょっちゅうおもらししてた。先生が気がついて、こっそりトイレにつれてってくれて。
ただそのころから変わっていないのは、これと決めたら集中してずっとやり続けること。絵をかくのもそうだったし、誰がなんといおうとやると決めたらやる、”変人”だと思われてもかまわない(笑)。
だから、べつに特別な才能があった気はしませんけど、コツコツやるのが好きだったから、学校の成績もよくなった。そうなると先生がほめてくれて、クラスのみんなの目も変わってきて。コツコツやるとちゃんとむくわれる、ということを知りました。
それから高校生のとき、先生に言われた言葉が今も心にのこっています。中高一貫の学校に高校から入ったとき、「クラスに無理になじもうとしなくていいから。ひとりひとりが一国一城の主でいるべきだと思う」って。この言葉は、世界中のまざまな価値観の人と働いている今でも、いつも胸に秘めている言葉です。