Q&A

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Q

おうちでなんでしゅくだいやらなくちゃいけないの?(小1・男子)

こたえたおとなたち
  • 哲学者

    岸見一郎さん

  • 日本人初・ルーマニア語の小説家

    済東鉄腸さん

  • 宇宙飛行士

    山崎直子さん

  • サイエンス作家・YESインターナショナルスクール校長

    竹内薫さん

  • 歌人

    俵万智さん

プロフィール

岸見一郎

哲学者

岸見一郎(きしみいちろう)さん

書いた本『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え(古賀史健との共著、ダイヤモンド社)はベストセラーになり、世界中で1200万部売れている(2023年7月現在)。他の本に『泣きたい日の人生相談』、『今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる』(講談社)、『ゆっくり学ぶ』(集英社)など。

A

学んだことを忘れないようにするためには、無意味ではない

まず、「なんでしゅくだいをやらなくちゃいけないの?」ってぎもんに思ったことはとてもすてきなことです。

 

先生からしゅくだいをしなさいって言われたら、それはするものだと思って、何のぎもんも感じないでしゅくだいをやってしまうところが問題なので。
「なんでしゅくだいをやらなくちゃいけないの?」ってあなたが思うようなしゅくだいを先生が出していることが、問題ですね。楽しいしゅくだいであればいいのですが、つまらないものが多い。私も小学生だったころ、漢字を書く練習のしゅくだいがありましたが、それをやる意味がわからなくて、めんどくさいのでたとえば氵(さんずい)だけ先にぜんぶ書いたりしてました。

 

学校できちんと学んでいたら、 わざわざ家でべんきょうする必要もないししゅくだいをする必要もないはずです。ただ学んだことを忘れないようにするという意味では、しゅくだいも家でべんきょうすることも無意味だとは思わないです。

 

トレーニングしたら伸びることはたしかにあります。最初はすぐに解けなかった問題が、スムーズに解けるようになるとうれしいですね。たとえば、私の孫たちは英語のべんきょうをしてますが、最初まったく聞きとれなかったふたりが、動画を見つづけているうちに口から自然と英語が出てくるようになりました。

 

そんなふうに、はじめはわからなかったことがわかるようになる喜びを経験することは、大事だと思います。そのためには、親や先生に言われてやるばかりではなくて、自分ですすんでトレーニングする必要がありますが、楽しいから知らないうちにそれをくりかえすので、気がつけばできなかったことができるようになり、べんきょうはさらにおもしろくなります。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.12

プロフィール

岸見一郎

哲学者

岸見一郎(きしみいちろう)さん

書いた本『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え(古賀史健との共著、ダイヤモンド社)はベストセラーになり、世界中で1200万部売れている(2023年7月現在)。他の本に『泣きたい日の人生相談』、『今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる』(講談社)、『ゆっくり学ぶ』(集英社)など。

プロフィール

済東鉄腸

日本人初・ルーマニア語の小説家

済東鉄腸(サイトウテッチョウ)さん

1992年千葉県市川市生まれ。映画ライターとして活動後、引きこもり生活の中で東ヨーロッパの映画にのめりこみ、ルーマニアを中心とする東ヨーロッパ文化に熱中する。その後ルーマニア語で小説や詩を書き続け、現地でも作家として地位を確立している。著書『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話』(左右社)は、夢を叶えためのヒントと、学ぶことの楽しさがモーレツに伝わってくる、なにか新しいことを始めたくなるパワーをもらえる一冊。

A

学校って、どうすれば勉強が好きになれるかを探る“実験場”

学校の勉強は本当ダメだった。やらされるものだったので、いまだになんで宿題とかやらなきゃいけないんだろってマジで思うし、○✖️をつけられることがもうイヤでイヤで。オレは今ルーマニア語で詩や小説を書いているけど、それは表現の世界だから、答えがひとつじゃないんですよね。間違えはあまり無いというか、感じたことが正解というか。オレはそっちのほうに行きすぎちゃって、○✖️をつけられると「×なんて無いだろ、ふざけるな」ってついケンカ腰になっちゃう。
だから、オレの“日系ルーマニア語”に関しても、自分が書いたルーマニア語の文章が文法上は間違いだったとしても、オレにとってはこれらは間違いじゃないし、日頃から新しいルーマニア語を生み出したいと思っているくらいなんです。
宿題に関して言うと、オレにとっては意味の無いことだったけど、人生って宿題のように“やらされる”ことがたくさんあるので、その予行練習としては、やる意味が少しはあるかな。あとは、いかに自分からすすんで学びたくなるようにするかが大事。嫌いな教科でも、ちがう側面から見てみたら好きになれるという可能性はあると思う。例えば英語を学ぶとき、洋楽を聴くのが好きだったら聴くという側面から学ぶ、歌詞という面で学べるんだったら、書き写してみたり、その文法を調べてみたりする、みたいな。
そんなふうに学校って、どうすれば勉強が好きになれるかを探る“実験場”みたいなものなんです。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.12

プロフィール

済東鉄腸

日本人初・ルーマニア語の小説家

済東鉄腸(サイトウテッチョウ)さん

1992年千葉県市川市生まれ。映画ライターとして活動後、引きこもり生活の中で東ヨーロッパの映画にのめりこみ、ルーマニアを中心とする東ヨーロッパ文化に熱中する。その後ルーマニア語で小説や詩を書き続け、現地でも作家として地位を確立している。著書『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話』(左右社)は、夢を叶えためのヒントと、学ぶことの楽しさがモーレツに伝わってくる、なにか新しいことを始めたくなるパワーをもらえる一冊。

プロフィール

山崎直子

宇宙飛行士

山崎直子(ヤマザキナオコ)さん

1970年千葉県松戸市生まれ。東京大学工学部航空学科卒業。1996年、同大学航空宇宙工学専攻修士課程修了。1999年、宇宙飛行士候補者に選抜され、2001年、宇宙飛行士となる。2010年、スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)の組立・補給ミッションに参加し、15日間宇宙に滞在。物資移送作業全体の取りまとめや、ISSのロボットアームの操作などを担当。現在は一般社団法人Space Port Japan代表理事や公益財団法人 日本宇宙少年団の理事長として、宇宙の魅力を伝え続ける。著書に『宇宙飛行士は見た 宇宙に行ったらこうだった!』(リピックブック)『夢をつなぐ』(角川文庫)など。

A

気持ちはよくわかります。その日に習ったことを、きちんと身につけるために宿題があると思っています。もっといいやり方があったら、学校の先生に相談してみて下さいね。
私はそもそも勉強って、例えば机に座っている時間や授業を受けている時間だけではなくて、24時間全部勉強だと思っています。
 
毎日生活しているだけでいろいろな経験や出会いがあって、私たちは常に新しいことを吸収しているはずなんです。
 
“勉強”という言うと強制的にやらされていると思うけど、新しいことを知るってすごくワクワクするし、本来勉強は楽しいものだって思っています。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.12

プロフィール

山崎直子

宇宙飛行士

山崎直子(ヤマザキナオコ)さん

1970年千葉県松戸市生まれ。東京大学工学部航空学科卒業。1996年、同大学航空宇宙工学専攻修士課程修了。1999年、宇宙飛行士候補者に選抜され、2001年、宇宙飛行士となる。2010年、スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)の組立・補給ミッションに参加し、15日間宇宙に滞在。物資移送作業全体の取りまとめや、ISSのロボットアームの操作などを担当。現在は一般社団法人Space Port Japan代表理事や公益財団法人 日本宇宙少年団の理事長として、宇宙の魅力を伝え続ける。著書に『宇宙飛行士は見た 宇宙に行ったらこうだった!』(リピックブック)『夢をつなぐ』(角川文庫)など。

プロフィール

竹内薫

サイエンス作家・YESインターナショナルスクール校長

竹内薫(タケウチカオル)さん

サイエンス作家、YESインターナショナルスクール校長。東京大学教養学部、同理学部を卒業。 カナダ・マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学専攻)。2014年8月にYESインターナショナルスクールを開校。著書に『(伝記絵本)カタリン•カリコの物語』(西村書店)、『誰かに教えたくなる宇宙のひみつ』(徳間書店)『僕たちはいつ宇宙に行けるのか』(山崎直子共著、青春出版社)など多数。 X:@7takeuchi7

A

僕は宿題はやらなくてもいいと思います。

 

先生も出し過ぎだと思います。先生の先生も宿題を出していたから、今の先生も出してしまうだけであって、大切なのは、本当に子どもたちにとって必要な宿題を出しているか、ということ。

 

そして、本当に必要な宿題だったら、全員同じなはずがない、生徒によって変わるはずなんです。

 

私が作った学校「Yes インターナショナルスクール」でも、たしかに先生たちは宿題を出します。ただし、今日や明日にやらなくてはいけない宿題は出しません。「1週間かけてエッセイを書いてきて」みたいな感じです。

 

時間的に追い詰めたり、毎日やらないといけなかったりする宿題ばかり出すと、勉強を嫌いになってしまうので。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.12

プロフィール

竹内薫

サイエンス作家・YESインターナショナルスクール校長

竹内薫(タケウチカオル)さん

サイエンス作家、YESインターナショナルスクール校長。東京大学教養学部、同理学部を卒業。 カナダ・マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学専攻)。2014年8月にYESインターナショナルスクールを開校。著書に『(伝記絵本)カタリン•カリコの物語』(西村書店)、『誰かに教えたくなる宇宙のひみつ』(徳間書店)『僕たちはいつ宇宙に行けるのか』(山崎直子共著、青春出版社)など多数。 X:@7takeuchi7

プロフィール

俵万智

歌人

俵万智(タワラマチ)さん

A

先生はみんながどれくらいわかっているかを点検する

教室では、一人の先生が一斉に同じテキストで同じことを教えますよね。

私も先生をやっていたことがありますが、宿題には、先生側からするとみんながどれくらいわかっているかを点検する意味があります。子どもたちにとっては、宿題をやることで、わかったつもりでいたけど実はわかっていないところを見つけられます。

 

ある日、父に「100点取れた」って言いにいったら「100点かあ、100点だと自分のできないところが見つけられないから、90点とか80点のほうがいいんだけどな」と言われて、なるほどと思ったことがあります。

 

だから宿題をやるときは、自分がどれだけわかっているかを点検するつもりでやればいいと思います。

取材・文/Questionary編集部

Q&A / 2023.10.12

プロフィール

俵万智

歌人

俵万智(タワラマチ)さん

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