まず、地球温暖化とは何でしょうか。
地球温暖化とは、温室効果ガスというガスが、私たち人間の活動によって増えすぎたことで、地球の気温が上がってしまうことです。
地球は太陽からの光であたためられます。温められた地面からは熱が出て、宇宙に逃げようとします。
でも、地球の上空には温室効果ガスというガスがあって、地面から出る熱の一部を吸収して、地球に熱を戻します。
もし、温室効果ガスがなければ、地面から出る熱はすべて宇宙に逃げてしまいます。
そうすると、地球の平均気温はマイナス19℃という低い気温になってしまうそうです。温室効果ガスは本来、温室のように、地球を適度に暖めることで、私たちが生きていけるよう、大切な役割を果たしているのです。
でも今問題になっているのは、この温室効果ガスが増えすぎてしまっているということです。温室効果ガスが増えすぎると、地面から出る熱が逃げにくくなって、地球が温かくなりすぎるのです。
ではなぜ、温室効果ガスが増えているのでしょうか。
その一番の原因は私たち人間の活動です。私たちは、電気を作ったり、車や飛行機を動かしたりするのに、石炭や石油といった燃料に頼ってきました。
石炭や石油は化石燃料といわれますが、十分な対策をとらずに化石燃料を燃やすと、温室効果ガスが増えてしまいます。
地球温暖化は、私たちが便利な生活を手に入れた引き換えに起きている問題といえます。
この夏、日本では本当に暑い日が続きましたね。地球温暖化の影響はまだ先のことではなく、既に生じている大変深刻な問題といえます。
こうした異常気象は世界各地で起きています。特に開発途上国の国々は、資金や技術などの問題から、地球温暖化の影響に弱いといわれています。
私はJICAの一員として地球温暖化に関する様々なプロジェクトを通して、開発途上国それぞれの課題と向き合って、国境を越えた協力に努めています。









