その骨を守るために、真っ赤な筋肉や肌色のひふがついているわけです。それらに色がついているから、骨は見えないんです。
なんで骨は見えないの?(5歳・男子)
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解剖学者
坂井建雄さん
東京大学医学部医学科卒業。現在は順天堂大学医学部解剖学教授。著書に『ぜんぶわかる人体解剖図』(共著、成美堂出版)『面白くて眠れなくなる解剖学』(PHP研究所)『骨と関節のしくみ・はたらき ゆるっと事典』『脳と神経のしくみ・はたらき ゆるっと事典』(永岡書店)『はたらく内臓』など。解剖学の教科書や図譜も多数手がける、人体のスペシャリスト。いちばん好きな臓器は腎臓。
A
筋肉や肌に色がついているから
骨って、体を支えるとても大事なものなんです。骨の表面には骨膜(こつまく)というものがあって、そこにはたくさんの神経が入っている。たとえばむこうずねを何かにぶつけると、ひふの下にすぐ骨があるからものすごく痛いですよね。
その骨を守るために、真っ赤な筋肉や肌色のひふがついているわけです。それらに色がついているから、骨は見えないんです。
その骨を守るために、真っ赤な筋肉や肌色のひふがついているわけです。それらに色がついているから、骨は見えないんです。
取材・文/Questionary編集部