小学校一年生くらいのときにすごく印象的なことがあって。昼休みの時間に校庭の砂場で友だちと遊んでいて、時間を忘れて教室に戻るのが遅れたんです。

「どうして遅れたの？」と女性の先生に聞かれて、私は「友だちの〇〇さんにまだ遊ぼうって言われたから」と言い訳したんです。そしたら先生が「じゃああなたは、○○さんに『死ね』と言われたら死ぬんですか？」って。これはおどろきました、ちゃんと自分の意志で生きなさい、と言われた気がして。

もともと小さいころから、自分がやりたいことに入り込むタイプで、人への興味はうすかったし、人と自分を比べることもあまりありませんでした。私は12歳上と9歳上の兄がいて、かなり年がはなれていたから、両親からもとてもかわいがられたと思います。
今ふりかえると、自分は世界中から愛されているという、根拠の無い感覚があった気がします。 根拠がなくてもいいんです、みんなも、少しでも自分をみとめてあげられるといいなあと思います。それが自信につながっていきますから。